年代別一覧
年代別の建築の一覧です。
竣工した年が古い順に並んでいます。
やっぱり50年代〜70年代あたりが好きなんですね、管理人は。
|
1920年代 (大正9年〜昭和4年)
まだまだ古典的な様式主義が主流だった時代
この時代にはF.L.ライトが日本建築界に大きな影響を与えました。
そして1923年の関東大震災が、建築の流れを大きく変えていきます。
1925年(大正14年) 小出邸 |
1928年(昭和3年) 瀧山町ビルヂング |
1929年(昭和4年) カトリック神田教会 |
1929年(昭和4年) 研数学館 |
1930年代 (昭和5年〜昭和14年)
軍部の拡大と戦争への不安の中で
国家権力を誇示する帝冠様式などが登場し
様式主義最後の大繁栄を見せたこの時代
一方でヨーロッパから広まったモダニズム建築が
日本の建築を一変させていきます。
様式主義とモダニズムのせめぎ合いの時代。
1931年(昭和6年) 東京中央郵便局 |
1934年(昭和9年) 明治生命館 |
1934年(昭和9年) 九段会館 |
1934年(昭和9年) 電通銀座ビル |
1936年(昭和11年) 旧交通博物館 |
1939年(昭和14年) 大阪中央郵便局 |
1940年代 (昭和15年〜昭和24年)
暗くて長い戦争の時代
日本建築界は断絶の時代を迎えます。
そして1945年の終戦・・・様式主義は消え去りました。
混乱と新たな始まりの時代。
1942年(昭和17年) 前川國男邸 |
1950年代 (昭和25年〜昭和34年)
朝鮮特需と急激な経済復興
「もはや戦後ではない」と言われた時代。
日本では前川國男や丹下健三が活躍し
モダニズムが本格的に展開していきます。
そして、1955年のル・コルビュジエの来日・・・
華やぐミッドセンチュリー・モダンの香り
栄光のモダニズム黄金時代。
1952年(昭和27年) 旧日本相互銀行本店 |
1955年(昭和30年) 国際文化会館 |
1956年(昭和31年) 明治大学和泉キャンパス 第四校舎 |
1959年(昭和34年) 世田谷区民会館 公会堂 |
1959年(昭和34年) 世田谷区民会館 公民館 |
1960年代 (昭和35年〜昭和44年)
高度経済成長、東京オリンピック・・・
日本が一番元気だった時代
建築でも数多くの名作が登場しました。
そして、日本のモダニズム建築は頂点を極めます。
一方、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ
グロピウスといった20世紀を代表する巨匠が次々に逝去していきます。
1960年(昭和35年) 世田谷区役所 第一庁舎 |
1960年(昭和35年) 明治大学和泉キャンパス 第二学生会館 |
1960年(昭和35年) 明治大学和泉キャンパス 第二校舎 |
1960年(昭和35年) 明治大学和泉キャンパス 図書館 |
1962年(昭和37年) 青梅市役所 |
1964年(昭和39年) 国立代々木競技場 第一体育館 |
1964年(昭和39年) 国立代々木競技場 第二体育館 |
1965年(昭和40年) コープオリンピア |
1966年(昭和41年) パレスサイドビル |
1968年(昭和43年) 第2スカイビル |
1969年(昭和44年) 世田谷区役所 第二庁舎 |
1970年代 (昭和45年〜昭和54年)
若手建築家による「メタボリズム」の実験など
モダニズムからの脱却志向が表れてきます。
また、新しい技術が日本に「超高層ビル」をもたらしました。
模索と変化の時代。
1970年(昭和45年) ニュースカイビル |
1971年(昭和46年) 吉祥寺ハイム |
1972年(昭和47年) 中銀カプセルタワービル |
1974年(昭和49年) 新宿三井ビル |
1976年(昭和51年) 損保ジャパン本社ビル |
1979年(昭和54年) 新宿御苑ハイム |
1979年(昭和54年) カクニ第2ビル |
1980年代 (昭和55年〜平成元年)
「ポスト・モダニズム」の時代。
モダニズムという「大きな物語」の終焉ののち
様々な姿のポストモダン建築が登場しました。
変化を求める世界・・・ますます奇妙になっていく建築・・・
限りない混沌と狂乱の時代。
<18禁> 1982年(昭和57年) 不二ラテックスビル |
1990年代 (平成2年〜平成11年)
東西冷戦の終結、世界は新しい時代を迎えます。
そして建築は新しい方向を目指し始めます。
伝統への回帰、人間性の恢復・・・
人間と建築のこれからを探した時代。
1991年(平成3年) 東京都庁 第一本庁舎 |
1991年(平成3年) 東京都庁 第二本庁舎 |
2000年代 (平成12年〜)
そして現在・・・
モダニズムという巨大な潮流の支配もはるかに過ぎ去り
20世紀末に流行したポストモダン建築も消え去りました。
建築はどこへ向かうのか・・・
2002年(平成14年) ポーラ美術館 |