明治大学和泉キャンパス
第四校舎（旧体育館）
| 所在地 | 東京都杉並区永福 |
| 竣工 | 1956年（昭和31年） |
| 設計 | 堀口捨己 |
明治大学和泉キャンパスの中でも
ひときわ古ぼけた感のあるこの校舎
おそらく和泉キャンパスに現存する最古の校舎です。
設計は、やはり堀口捨己です。
大胆な造形の外階段
木造古典建築の「やぐら造り」を彷彿とさせます。
すでにここから「ステミワールド」が始まっています。
力強い柱と梁の造形
水平と垂直のラインによる構成美が光ります。
外階段最上階からの眺めです。
和泉キャンパスが一望できます。
大きな建物は「第二校舎」です。
こちらは東側の表情
写真では分かりにくいのですが
シンメトリーに階段と廊下が延びています。
今は隣に「第一校舎」が立っていて見栄えが悪いのですが
元々はこちらが正面でした。
現在の第一校舎の敷地には、かつてグラウンドがあり
この第四校舎はそれに向かい合う形で「体育館」として建設されたものでした。
現在ではグラウンドも移転し、体育館も新築されたため
「第四校舎」と名前が変わり、おもに体育系のサークルが練習に使っています。
（ホント解体されなくてよかった･･･大学の見識に感謝です）
東側に並ぶ大きな窓
太い柱と障子状の窓の造形が
日本的で、しかもモダンな雰囲気を漂わせています。
これもいかにもステミ先生らしい感じで･･･
第四校舎の北側、新体育館前からの眺めです。
彫りの深い階段の造形が目を引きます。
第一校舎の教室から眺めた第四校舎
ここから見ると階段などがどうなっているのかわかります。
室内の天井のデザインは市松模様になっています。
これまたステミ先生の好みだそうで･･･
障子をイメージしたドアや窓は第二校舎と同じです。
そしてやはり露草色の塗装がされています。
ステミ先生のデザインは一貫しています。
2008.4.20